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昨今注目を浴びている「直葬(火葬式)」
一般的な葬儀と異なり通夜式や告別式がなく、とても簡素化された葬儀の形式であります。
そんな直葬(火葬式)ですが簡素化されている分、一般的な葬儀と異なる方法で準備を進めていく必要があるものがあります。
こちらの記事ではその一つである「挨拶状」に関して、必要性・目的・例文の3つを元葬儀人の私がお伝えできればと思います。
挨拶状とは
そのように疑問に思っている方もいらっしゃるでしょう。
挨拶状は、通夜式や告別式、法要を無事終了したことを、弔問者や故人がお世話になった方に感謝の想いを込めてご報告するためにあります。
一般的には香典返しと共に49日法要が終わるタイミングでお送ります。
では通夜式や告別式も行わず、弔問客や香典返しが必要ない直葬(火葬式)において挨拶文は必要なのでしょうか。
直葬(火葬式)に挨拶状は必要である
結論から申し上げますと、直葬(火葬式)でも挨拶状は送る場合が多いです。
ただ上記で説明した一般的な葬儀の挨拶状とは目的が異なります。
直葬(火葬式)では通夜式や告別式がなくそもそも弔問客がなく、お香典をもらうこともありません。
一般的な葬儀の「感謝の想いをこめて法要まで無事終了したことをご報告」する目的ではなく、「故人が亡くなったことを報告」する目的で挨拶状を出す場合が多く、お亡くなりになられた後、1−2週間でお送りすることが多いです。
葬儀の形式 | 挨拶状の目的 | タイミング |
---|---|---|
直葬(火葬式) | 故人が亡くなったことを知らせる | 死後1-2週間 |
一般的な葬儀 | 法要までの儀式が無事に終了したことを知らせる | 49日法要が終わる頃 |
では直葬(火葬式)ではどのような挨拶状をお送りすれば良いのでしょうか。
下記に例文を記載しましたので是非ご参考にしてください。
挨拶状の例文
父 ○○儀
かねてから療養中でございましたが去る○月○日に永眠いたしました
ここに謹んでご通知申し上げます
葬儀におきましては故人の生前の意志により
誠に勝手ながら家族のみにて執り行いました
本来ならば早速申し上げるべき処でございましたが
ご通知が遅れましたことを お赦しください
尚 お供えや御香典につきましてはご辞退させていただきたくお願い申し上げます
生前中賜りましたご厚誼に心より御礼申し上げ
失礼ながら 書中をもってお知らせ申しあげます
平成◯年○月○日
〒◯◯◯-◯◯◯◯
住所
喪主 ○○ ○○
まとめ
いかがでしたでしょうか。
直葬(火葬式)でも挨拶状は必要と考えた方がよろしいです。
ただ一般的な葬儀の挨拶状と「目的」と「送るタイミング」が異なりますので注意してください。
葬儀の形式 | 挨拶状の目的 | タイミング |
---|---|---|
直葬(火葬式) | 故人が亡くなったことを知らせる | 死後1-2週間 |
一般的な葬儀 | 法要までの儀式が無事に終了したことを知らせる | 49日法要が終わる頃 |