直葬（火葬式）の際の戒名ってどうする？つけない場合の注意点とつける場合の方法

昨今では都市部を中心に直葬（火葬式）が選ばれる割合が多くなっております。

そんな直葬（火葬式）の戒名に関して下記のようなお悩みをお持ちの方も多いと思います。

こちらの記事では直葬（火葬式）の戒名に関する内容を、隅から隅までお伝えします。

最終的には、直葬（火葬式）をする場合に戒名をつけるかどうか判断でき、つける場合の方法と費用、つけない場合の注意点を把握することができます。是非最後までご覧くださいませ。

1. 戒名とは？戒名の必要性

まずは戒名の必要性について説明します。戒名とは何か、戒名は必要なのかをみていきましょう。

戒名とは、仏弟子になった人につけられる名前です。

生前、仏弟子になっていなかった人は、お葬式の場で急いで仏弟子にしてもらってあの世に送られるため死後に戒名がつけられます。

よって、仏式で葬儀をするなら戒名は必要ですが仏式で葬儀をしない人には、戒名は必要ありません。

以上、戒名の必要性について説明しました。

お葬式をしなければ、戒名は必要ないの？

ここで上記のような疑問をお持ちの方もいらっしゃると思います。

次章では、お葬式を行わない直葬（火葬式）で戒名をつけるかどうかを解説します。

2. 直葬（火葬式）での戒名はつける？つけない？

この章では、直葬（火葬式）で戒名をつけるか否かを解説します。

直葬（火葬式）とは、お通夜やお葬式をせずに火葬だけを行う葬儀の形です。

宗教儀式を伴わない直葬（火葬式）なら、戒名はいらないのでしょうか。

お墓によって異なる

直葬（火葬式）での戒名は、お墓が宗教フリーの霊園にある場合は、必要ありません。

ただお寺の檀家になっている場合には、戒名が必要な場合があります。

戒名をつけない場合の想定されるトラブル

お寺の檀家になっているのに、菩提寺に相談もなく戒名をつけなかったら、お寺が管理する墓地に納骨させてもらえないかもしれません。

檀家になっているということは、仏教の作法で弔いをしてもらいたいということの意思表示です。

お墓を守ってもらうには、菩提寺の方針に沿った葬儀をしなければなりません。

菩提寺が「自院で戒名を授けた人だけを檀家として供養する」という方針の場合には、「戒名をつけなければ、お墓に入れない」と拒否されてしまうでしょう。

戒名をつける場合とつけない場合の割合

直葬（火葬式）は、認知され始めたばかりのスタイルなので戒名をつけるかどうか、その割合はまだあまりわかっていません。

しかし、「お葬式の必要がない」イコール「宗教儀式は必要ない」と考える人が直葬（火葬式）を選ぶ傾向があるため、直葬（火葬式）をするなら、戒名はつけないという人がかなり多いと推測されます。

以上、直葬（火葬式）で戒名をつけるかどうかについて解説しました。

直葬（火葬式）でも戒名をつけてもらいたいけど、お願いするお寺がない。

このようにお困りの方も多いのではないでしょうか。

最後に直葬（火葬式）において、戒名をつける方法とその費用について解説します。

3. 直葬（火葬式）で戒名をつけてもらうためには

この章では、直葬で戒名をつけてもらうための方法や費用について解説します。

まずは寺院に相談

戒名が欲しいのなら、まずは寺院に相談しましょう。

心当たりのある寺院がなければ、葬儀社に紹介してもらうのが近道です。

直葬（火葬式）にしたいのですが、戒名をつけたいと思うのです。いかがでしょうか？

と謙虚な姿勢で話をしましょう。

15万円～30万円を目安に

戒名をつけてもらうなら、お布施は15万円から30万円を目安にしましょう。

もしも予算立てが難しいようなら、出すことができる金額を、正直に僧侶に伝えるのがポイントです。

葬儀社に紹介してもらうのであれば、予算を葬儀社にあらかじめ伝えておくとスムーズです。

以上、戒名をつけてもらうための方法や費用をご案内しました。

4.まとめ

いかがでしたでしょうか。

こちらの記事では直葬（火葬式）の戒名に関して記載してきました。

直葬（火葬式）では戒名をつけるかどうか選ぶことできると言えるでしょう。

ただ戒名をつけない場合はお墓のあるお寺としっかり相談するよう注意しましょう。