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お葬式には独特なマナーやしきたりがございます。その一つにお香典があります。
そんな細かなお香典のマナーに関して下記のような悩みをお持ちの方も多いと思います。
あなたが持っているであろう悩み
お香典って?用途や意味を知りたい
お香典に包める費用がわからない
お香典の書き方や包め方、渡す際のマナーがわからない
のようなお悩みをお持ちでないでしょうか?
お香典は故人との関係値によって金額が異なり、宗教毎にも細かなしきたりがございます。
少しのマナーを間違えるだけで、折角のお気持ちが大きな失礼を与えてしまい、その後の人間関係にも影響が出てくる場合もございます。
こちらの記事は、業界人として見てきてわかった、あなたが恥ずかしい思いをしないための情報を下記にまとめました。
こちらの意味や概要
- お香典の意味や概要
- お香典の金額や包み方、渡し方のマナー
こちらの記事を読む事によって、香典におけるマナーをすべてを把握でき、正しくお香典をお渡しすることができます。
目次
1.故人に対する供養、助け合いの気持ちを表す香典
お香典とは、お亡くなりになられた故人を偲んで供えるお金のことです。
そんなお香典には、2つの意味がこめられております。
- 故人に対して死後の幸福を思う(=供養)気持ち
- お葬式という突然の出費に対しての助け合いの気持ち
このような気持ちから、線香やお花の代わりとして、お葬式の際にお金をお渡しするようになりました。
そんなお香典にも細かなマナーがあります。
特に気をつけるべきマナーは下記4つに分ける事ができます。
気をつけるべきマナー4
- お香典に入れる金額
- お金を入れる袋の表面に書く文字
- お札の入れ方
- お香典の渡し方
それではそれぞれのマナーをみていきましょう。
2.故人との関係値毎に異なる、香典にお包みする金額
お香典には定まった金額はございませんが、故人との間柄で金額も増えます。
故人との関係性が深ければ深いほど、お渡しする金額もあがります。
ここでは一般社団法人全日本冠婚葬祭互助協会 (=全互協)のアンケート情報をもとに一般的な相場をみていきましょう。
全互協とは経済産業大臣の認可のもとに設立された、冠婚葬祭業を行う団体です。
日本でいちばん規模の大きなお葬式団体、全互協が実施し、かつアンケート回答者数も4,475人と信憑性の高い情報と言えます。
故人との関係 | 最多回答額 | 平均額 |
---|---|---|
親 | 100,000円 | 72,155円 |
兄弟・姉妹 | 50,000円 | 45,979円 |
祖父母 | 10,000円 | 17,978円 |
おじ・おば | 10,000円 | 17,325円 |
上記以外の親戚 | 10,000円 | 13,372円 |
職場関係 | 5,000円 | 5,573円 |
職場先の家族 | 5,000円 | 5,130円 |
取引先関係 | 5,000円 | 7,436円 |
友人・友人家族 | 5,000円 | 5,939円 |
隣人・近所 | 5,000円 | 5,583円 |
その他 | 5,000円 | 5,327円 |
業界人の私の感覚でも上記の金額はまさに妥当な額ですので、是非ご参考にください。
いざお渡しする金額がわかりましたら、次はお香典を入れる袋のマナーについてみていきましょう。
3.宗教や儀式、出す人数によって書き方が異なるお香典の袋
お香典の袋を香典袋(こうでんふくろ)と言います。
香典袋のきをつけるべきマナーは大きくわけて3つに分けれます。
- 表書きの文字:表書きとは上記図の御霊前とかかれている箇所です。
- 水引きの色:水引きとは上記図の白黒のひも状のものです。
- 名前の記載:個人と複数名でお渡しする場合の記載方法は異なります。
まずは表書きの文字と水引きの色を説明していきます。
3-1.宗教や儀式によって変わる表書きと水引きの色
主に宗教や儀式によって記載する内容や使われる色が異なってきます。
宗教 / 儀式 | 表書き | 水引の色 |
---|---|---|
仏式 | 御霊前(ごれいぜん) | 黒白 |
神式 | 御玉串料(おたまぐしりょう) | 銀 |
キリスト式 | 献花料(けんかりょう) | 水引きはなくてよい |
忌明け後の法要 | 御仏前(ごぶつぜん) | 黄白 |
続いて名前の記載方法に関して見ていきましょう。
3-2.複数で書く場合は注意が必要な名前の記載
名前は表書きの下段中央に記載します。
また複数で一つのお香典をお包めする場合は下記になります。
- 2人:名前を横に並べて記載します。
- グループ:「ーー会有志」「ーー会社一同」等のグループ名を記載します。
香典袋のマナーが把握できましたら、次にお札の種類とお札の入れ方を見ていきましょう。
4.新札はだめ!?香典に包むお札の向きと種類におけるマナー
お札には向きがあり、一般的には人物のある向きを表とし、人物のない向きが裏になります。
ここではお包みするお札の向きとどのようなお札を使うべきかを説明します。
4-1.お札の向き
実はお葬式に関してはお札の向きのマナーはございません。ただお札の向きは整えるように心がけましょう。
4-2.お札の種類
新札はお渡ししてはいけません。不幸を予想していた印象を与える可能性があります。ただ、シワだらけや破れたお札も失礼になりますので、適当なものを選びましょう。
お札を含めお香典の準備ができましたら、最後のマナーであるお渡しの方法になります。
お渡しする際のマナーを把握していない方は多く、知らないうちに失礼を与えている場合は多くみられますので、しっかり把握していきましょう。
5.お供えするタイミングでマナーが異なるご香典の供え方
お渡しするタイミングを大きく分けると下記3つになりまして、みなさまはどれかに該当します。
- ご遺体の前にお供えする場合
- 受付で係の人にお渡しする場合
- 葬儀後日有そうする場合
その際の気をつけるべきマナーをご紹介します。
5-1.ご遺体の前にお供える場合
表書きが自分から読める方向にして渡します。
5-2.受付で係りの人にお渡しする場合
係りの人が読める方向にして渡します。
5-3.郵送する場合
お通夜や告別式に参列できない場合は現金書留で郵送するのが一般的です。
出席できない理由を記載した、故人を偲ぶ手紙を添えたほうがいいでしょう。
まとめ
以上、お香典の概要と意義、気をつけつけなければいけないマナーを解説してきました。
この記事を通じて、
- お香典に包める金額
- 宗熨斗袋の表書きの書き方
- お渡しする際のマナー
上記お香典のマナー3点を把握して頂き、恥のかかぬよう正しくお香典に関わりましょう。