お葬式と法事に関して、以下のような疑問・不安を感じることもあるでしょう。
疑問・不安
- そもそもお葬式と法事、どこが違うの?
- 気をつけなければいけないマナーって何?
そこで今回は、お葬式と法事の違いとそれぞれのマナーをまとめました。
結論からいうと、お葬式と法事は大きく異なるものです。
また、両方ともマナーをしっかり把握しないとトラブルに発展してしまう場合もあるの注意してください。
この記事を最後まで読めば、お葬式と法事の違いだけでなく、2つのマナーもしっかり把握できるので是非参考にしてください。
そもそもお葬式と法事の違いって何?
この章では、お葬式と法事の違いについて解説します。
意味合いや流れ、参列者の違いについて、順に説明しましょう。
「お葬式と法事」意味合いの違い
お葬式も法事も、故人を偲ぶための行事という点では意味が同じです。
ただし、お葬式は、亡くなって間もない故人に別れを告げるという意味があります。
一方、法事は、故人が亡くなってからしばらくたった節目の時期に、縁ある人たちが集い、故人を偲ぶという意味があります。
また、お葬式はさまざまな宗派形式で行われますが、「法事」というときは、一般的に仏教行事を指します。
「お葬式と法事」流れの違い
お葬式と法事とでは、流れがかなり違います。
お葬式は40分から1時間ほどにわたって行われ、仏式であれば読経、弔辞・弔電、焼香、喪主挨拶が含まれます。
一方、法事は短いものですと20分ほどで完了することもあります。弔辞や弔電はなく、読経、焼香のあと、僧侶による法話があって終了です。
「お葬式と法事」参列者の違い
お葬式と法事とでは、参列者の層が違います。
お葬式には、親族の他、ご近所や友人関係など、故人に縁があった人たちが集います。
一方、法事には、基本的に親族しか参加しません。
ただ、最近では、身近な人たちだけで葬儀を行う「家族葬」が増えてきており、その場合はお葬式と法事の顔ぶれがほぼ同じになります。
「違いは理解できたけれど、それぞれ、どう振る舞えばいいのか」という人のために、
次章以降ではお葬式のマナー、法事のマナーについてご紹介します。
お葬式の服装・香典のマナー
お葬式で気をつけたいのは、服装と香典のマナーです。
順に説明します。
マナー1:服装
お葬式の服装は、ブラックフォーマル、あるいは礼服と呼ばれるものです。
男性は黒いスーツに白いシャツ、黒ネクタイをつけ、ベルトや靴など持ち物も黒で揃えます。
女性は黒いワンピースに黒いジャケットを着て、ストッキングや髪留め、バッグなど持ち物をやはり黒で揃えます。
黒い服なら何でもよいということではありません。
お葬式に着ていく服は、フォーマルスーツを販売しているお店で買いましょう。
女性の場合は、アクセサリーに気をつけましょう。
お葬式の場で許されるアクセサリーは真珠だけで、2連のものは「死が連鎖する」ことを連想させるのでタブーです。
マナー2:香典
お葬式の香典は、表書きに注意しましょう。
「御霊前」あるいは「御仏前」とします。
浄土真宗以外の場合は「御霊前」、浄土真宗は「御仏前」です。
仏教には「亡くなってから49日の間は、霊がこの世にとどまっている」という考え方があります。
よって、49日以前であることが圧倒的に多いお葬式の場では「御霊前」を使い、49日目以降の法事などでは「御仏前」を使います。
ただ、浄土真宗は、「亡くなったらすぐに仏になる」という考え方なので、49日目以降でなくても「御仏前」を使います。
法事のマナー服装・香典のマナー
法事で気をつけたいのは、お葬式同様、服装と香典のマナーです。
順に説明します。
マナー1:服装
法事では、三回忌までは、お葬式と同じようなブラックフォーマルで参加するのが一般的です。
三回忌以降は、喪主の意向にもよりますが、地味めの平服でも構わないとされています。
法事で地味めの平服を着る場合、男性の場合はフォーマルではない黒や紺、グレーのスーツに、やはり暗色のネクタイを合わせます。
女性は黒や紺、グレーのワンピースにカーディガン、あるいはスーツとします。
マナー2:香典
法事の場合、香典の表書きは全て「御仏前」です。
どんな宗派のときも同じです。
まとめ
いかがですか。
この記事ではお葬式と法事の違い、また注意すべきマナーを紹介しました。
お互いよく耳にすると思いますが、内容は大きく異なりますので注意しましょう。
この記事が少しでもあなたの力になりますと幸いです。