故人との最後の時がお葬式です。
ただ現実にはそんな葬儀にはたくさんのお金がかかり、以下のような疑問・不安を感じる人もいるでしょう。
疑問・不安
- 葬儀の費用ってどのように支払えばいいの?
- 分担するのは問題ない?親戚にどう回収・折半をお願いするの?
- 葬儀の費用をどのように捻出すればいいかわからない
そこで今回は、葬儀の費用の分担・捻出の方法をまとめました。
結論からいうと、葬儀の費用は誰が払うべきであるという決まりはありません。
たとえ喪主でも同じことが言えます。
なので、一般的な分担方法を把握しないで進めるとトラブルに発展する可能性があるので注意してください。
この記事を最後まで読めば、他の人たちはどのように葬儀費用を分担しているのか?また捻出しているのかがわかるようになります。
1. 折半は一般的!葬儀費用を出す人と3つの分担(回収)方法
葬儀費用は、喪主に限らずだれでも出すことが可能ですし、また分担方法にも決まった方法がありません。
ただ、とくに故人の子どもなど相続人が多い場合には、「誰が出すべきか」が問題になることがあります。
相続人みんなが納得すればそれが一番良いのですが、解決が難しいという人のために、あくまで一般的な手段について解説します。
a. 葬儀費用を誰が出すべきかは決まっていない
葬儀社が葬儀費用を請求するのは、多くの場合、喪主に対してですが、実際に葬儀費用をだれが出すべきかは決まっていません。
親族間で話し合って、誰かが出すか、それとも折半するかを決めることになります。
主に考えられる方法をご紹介します。
b. 喪主が一括して支払い、相続で回収する
葬儀費用を支払うにあたって最も一般的なのが、喪主が一括して葬儀社に支払っておき、相続で回収する方法です。
故人が残した財産で、故人のための葬儀費用を支払うのが、一番合理的といえるでしょう。
c. 相続人で分担して支払う
故人の財産が、葬儀費用を賄えるほどではなかった場合は、相続人らが分担して支払いをすることになります。
分担方法は、各親族が納得できるようなものとします。
例えば、「家を継いだ長男である喪主が葬儀費用の大部分を支払い、お嫁に行った長女はお花代を出し、独立して家を構えている次男は香典をかなり厚くする」などです。
この例のように、喪主となるべき人間がはっきり決まっている場合には、きっちり折半するのではなく、相続人らが喪主を花代や香典といった形でサポートするのが一般的です。
d. 相続人で折半する
故人に葬儀費用を賄えるような財産がなく、かつ明確に家を継いだ人間がいないような場合には、相続人同士で話し合い、折半するという方法があります。
ひとまずは喪主にまとめて払ってもらい、香典を差し引いた金額を相続人の人数で割るなどして、費用を折半します。
ただし、きっちり折半することに納得のいかない相続人もいることでしょうから、しっかりとした話し合いが必要です。
以上のように葬儀費用を折半や分担して喪主が回収するためには、葬儀費用の全体を正確に把握しなければなりません。
遺産以外にも葬儀費用を捻出できれば、各相続人の負担は大幅に減ります。
次章では、葬儀費用を捻出する方法をお伝えします。
2. 葬儀費用を捻出する4つの方法
葬儀費用を捻出するには、4つの方法が考えられます。
順にご紹介しましょう。
a. 故人の生命保険金を確かめる
故人の生命保険金について確かめてみましょう。
審査が下りるまで時間がかかるため、いったんは葬儀社に支払いを終えなければならないものの、
生命保険金が出れば、かなりの金額を回収できます。
また、葬儀保険に加入していたなら、申請すればすぐに保険金が下りる可能性が高いでしょう。
b. 葬祭費や埋葬料を申請する
故人が国民健康保険加入者であれば3万円から7万円ほどの葬祭費が、会社の健康保険に入っていたら一律5万円の埋葬料が出ます。
葬祭費の申請先は市区町村役場で、埋葬料の場合は各健康保険組合です。
c. できるだけ安い葬儀にとどめる
費用の捻出方法とは少し違いますが、後で膨大な支払いをしないためにも、できるだけ安価な葬儀にとどめると節約になります。
通夜を行わず葬儀だけを行う一日葬、通夜も葬儀も行わない直葬、直葬に短い儀式がついた火葬式などを検討してみましょう。
d. 香典を活用する
葬儀費用を捻出するために、最も合理的なのが、香典を活用する方法です。
香典はもともと、葬儀費用の足しにしてもらうためにお供えするものだからです。
一般参列者の香典相場は5,000円ですから、参列者が50人来れば、それだけで25万円が集まります。
最近では香典返しが煩わしいからと、香典を辞退する葬儀が流行していますが、
葬儀費用を回収するためには辞退しないほうがいいでしょう。
まとめ
いかがでしたか。
この記事では葬儀費用を出す場合の分担・捻出方法をまとめました。
身近な故人との最後の時が葬儀です。
ただ現実にはその葬儀にはたくさんのお金がかかります。
葬儀で親族とトラブルになったとのケースも少なくないので気をつけましょう。
この記事が、あなたの葬儀の準備に少しでも役に立ちますと幸いです。