お墓

故人の魂を入れる「開眼供養」とは?お墓を作る際に必要な供養の概要

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お墓に宿る故人の魂を入れるための儀式、開眼供養。

人生でお墓を作ることなど複数ないので、この独特な供養である開眼供養に対して下記のようなお悩みをお持ちな方も多いと思います。

あなたが持っているであろう悩み

  • 開眼供養って何?やらなければいけないの?特徴や流れを知りたい
  • 費用はかかるの?相場はどれくらいと思っておけばいい?
  • 開眼供養のマナーの詳細を知りたい

こちらの記事では元葬儀人がとことん調べてわかった、開眼供養の正体をつつみ隠さずお伝えします。

最後までこちらの記事を読めば開眼供養の流れ・費用・マナー等の概要を把握することができ、開眼供養を円満に進められるようになります。

1. 開眼供養って何?いつやるの?

ここでは、開眼供養の概要についてお伝えします。具体的には、開眼供養の意味や時期になります。

1-1. 開眼供養とはお墓に魂を込める儀式

開眼供養とは、お墓に魂を入れてもらう儀式のことです。

新しいお墓などには、まだ故人の魂が入っていません。

僧侶によって開眼供養がなされて、はじめて故人の魂が込められることになります。

「魂入れ」「お性根入れ」とも呼ばれます。

なお、親族に新しいお墓をお披露目する法要という意味もあります。

以上、開眼供養の意味をお伝えしました。

次に、開眼供養はいつ行うのかを見ていきましょう。

1-2. 開眼供養はいつ行うか

開眼供養は、お墓を新しく建てたときに行います。

具体的には、次のような場合になります。

  • 自分のためのお墓を生前に建てたとき
  • すでに亡い親などのお墓を建てたとき

自分のためのお墓を生前に建てたときには、開眼供養は単独で行います。

しかし、すでに亡い親などのお墓を建てたときには、納骨式や四十九日法要と同時になることがあります。

納骨式、四十九日法要、開眼供養を同時に行う際には、3つの儀式のための準備が必要です。

次は、混乱を避けるため、まずは、あくまで開眼供養を行うための流れや費用についてお伝えします。

そのうえで、納骨式や四十九日法要を同時に行うときのポイントがあれば加えましょう。

2. 開眼供養の流れと費用

ここでは、開眼供養の流れや費用についてお伝えします。

2-1. 当日までと当日の開眼供養の流れ

開眼供養の当日までの流れは、以下の通りになります。

  1. 石材店にお墓の納品日の確認
  2. 僧侶と開眼供養の日時の打ち合わせ
  3. 親族への知らせ

開眼供養の後に会食を行う場合は、会食会場をおさえ、料理の手配が必要になります。

なお、同時に四十九日の法要を行う場合は、法要を行う会場の手配や、会食会場の手配、最後に親族へ渡す引き物の手配が必要になります。

開眼供養の当日の流れは、以下になります。

  1. お墓の清掃をする
  2. 供花・供物をささげる
  3. お墓に巻かれた白い布をとる(あらかじめ石材店などにより巻かれている)
  4. 僧侶がお経をあげる
  5. お線香でお参りする

同時に納骨式を行うときは、続けて納骨を行います。

同時に四十九日法要を行うときは、開眼供養の前に、お寺や法要会館などで四十九日法要を行います。

次に、開眼供養で準備するものについてみていきましょう。

2-2. 開眼供養で準備するもの

開眼供養で準備するものは、次の通りです。

  • お布施
  • お墓の清掃用品
  • お墓に供える供花・供物
  • ろうそく・線香・マッチ

供花・供物は、通常のお墓参りよりも少し豪華にします。

開眼供養は、新しいお墓の完成を喜ぶ慶事だからです。

お赤飯をあげる場合もあります。詳しくは各寺院に確認しましょう。

同時に納骨式を行うときは、いうまでもなく、お骨が必要になります。

準備品のなかでも、お布施の金額についてはとくに気になるものと思われます。次は、開眼供養の費用についてお伝えしましょう。

2-3. 開眼供養の費用

開眼供養の費用は、主に僧侶へのお布施になります。

開眼供養のみを行うなら、お布施は3万円から5万円が相場です。

お寺とお墓が離れている場合には、5000円から1万円程度の御車代も包みます。

納骨式、四十九日法要も同時に行う際には、別に3万円から5万円を包むのが一般的です。

お布施のほか、開眼供養後に会食をする場合には会食費も必要ですが、これは親族からのご祝儀で相殺されるでしょう。

以上、開眼供養の流れや準備品、費用についてみてきました。

次に、開眼供養のマナーをみていきましょう。

3. 開眼供養のマナー

開眼供養には、立場により次のようなマナーの違いがあります。

  • 開眼供養をする側のマナー
  • 開眼供養に招かれる側のマナー
  • 開眼供養後の墓地管理者とのおつきあいのマナー

それぞれみていきましょう。

3-1. 開眼供養をする側のマナー

開眼供養をする場合には、次のマナーに気をつけましょう。

  • 告知:開眼供養の日時や場所を親族に知らせるときには、誰もが知らない新しい場所なので、地図を添えた案内状を送るのがマナーです。また、納骨式や四十九日法要を同時に行うときは、その旨をはっきり告知しましょう。
  • 服装:開眼供養のみを行う際は、地味な服装で結構です。四十九日法要を含むなら、喪服を着ましょう。
  • お布施:開眼供養のお布施は、紅白の水引のついた祝儀袋を使い、表書きは「御布施」とします。四十九日や納骨式を同時に行う際は、白黒の水引のついた不祝儀袋を別に用意し、これも表書きを「御布施」とします。

3-2. 開眼供養に招かれる側のマナー

親戚の開眼供養に招かれたら、次のマナーに気をつけましょう。

  • 服装:開眼供養のみを行う際は、地味な服装で結構です。四十九日法要を含むなら、喪服を着ましょう。
  • ご祝儀:開眼供養は慶事です。紅白の水引のついた祝儀袋に、表書きは「開眼御祝い」とします。四十九日を同時に行う場合は、白黒の水引のついた不祝儀袋を別に用意し、表書きは「御香典」「御仏前」などとしましょう。

3-3.開眼供養後の墓地管理者とのおつきあいのマナー

開眼供養後は、墓地管理者と今後の維持費についてよく話し合っておきましょう。

もしも檀家となるなら、お寺のお祭りや修繕のたびにお布施が必要になる可能性があります。

4.まとめ

いかがでしたでしょうか?

気になる開眼供養に関してとことん調べてみました。

こちらの記事を通じて閉眼供養の概要から気になる費用、マナーを把握でき、その後の墓じまいや改葬を後悔のない選択ができましたら幸いです。

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