身内で故人をおくる「家族葬」
そんな家族葬の食事関して、以下のような疑問・不安を感じる人もいるでしょう。
疑問・不安
- そもそも家族葬に食事を準備した方がいいの?
- 家族葬の食事はどんなものがあるの?
- 家族葬で食事を省く場合、どうすればいいの?
そこで今回は、家族葬の食事に関する情報をまとめました。
結論からいうと、一般的には家族葬であっても食事を準備しますが、昨今では省く場合も多くみられます。
ただし、いくら家族葬だからといってもしっかりマナーを把握しないとトラブルに発展する可能性があるので注意してください。
この記事を最後まで読めば、家族葬の食事にはどのような種類があるのか、また省く場合はどうすればよいのかがわかるので是非参考にしてみてください。
1. 家族葬の食事の種類
家族葬でも、一般葬でも、とるべき食事の種類は変わりません。
おもてなしから遺族のための朝食まで、用意しなければならない食事について解説します。
a. 通夜ぶるまい
お通夜の後に行われる会食を、通夜ぶるまいといいます。
通夜ぶるまいは「少しでも箸をつけることが供養」とされ、参列者全員が参加することが多いものです。
一人ひとりにお膳をつけるのではなく、鮨桶やオードブルなど大皿料理が提供されます。
b. 精進落とし
葬儀、火葬が済んでから行われる会食を、精進落としといいます。
宗派によっては「お斎(おとき)」「直会(なおらい)」と呼ぶことがあります。
精進落としは、火葬にまで参加するような身内だけで行います。
一人ひとりにお膳やお弁当の形でふるまわれます。
c. その他朝食や昼食
葬儀の準備でバタバタしていると手配を忘れがちなのが、遺族のための朝食や昼食です。
お通夜の後、遺族控室に宿泊すれば、朝食が必要になります。
葬儀から火葬までの間がかなり空くようだと、昼食が必要になります。
いずれも葬儀社員などに依頼し、おにぎりやサンドイッチなど軽食で済ませることが多いでしょう。
また、火葬の時間によっては、火葬の待ち時間の間にお昼となることがあります。
その場合は、後に精進落としも控えているため、やはりおにぎりやお酒のつまみなど、簡単なもので済ませることが多いでしょう。
以上のように、食事代だけでもかなりの出費になりそうですが、家族葬の食事には、省ける部分があります。
次章で詳しく説明しましょう。
2. 家族葬の食事は省ける
家族葬は、気の置けない人たちだけで行う葬儀ですから、参列者である親族みんなが納得すれば、会食を省けることがあります。
a. 通夜ぶるまいを省けるケース
通夜ぶるまいを省けるのは、お通夜を行わない場合です。
一日葬といって、お通夜を省きお葬式だけを行うスタイルがあります。
参列者の少ない家族葬では、お通夜もお葬式も同じ顔ぶれであることが多く、一日葬という選択をする遺族もいるのです。
お通夜がなければ、当然通夜ぶるまいもありません。
b. 精進落としを省けるケース
精進落としを省けるのは、精進落としを行わないことを、主な親族らが了承した場合です。
打ち合わせの段階で喪主が提案すれば、耳を傾けてくれる親族は多いでしょう。
その場合は火葬場の控室で、待ち時間の間に簡単な軽食などを済ませて、精進落としのかわりとするのがよいでしょう。
あるいは、持ち帰りのお土産弁当とする手もあります。
3.まとめ
いかがでしたか。
この記事では家族葬の食事に関する情報をまとめました。
家族葬といってもしっかり食事を準備する場合が多いですが、昨今では省く場合もみられます。
仮に省く場合はしっかり葬儀社と相談してトラブルのないようにしましょう。
この記事が、あなたの葬儀の準備に少しでも役に立ちますと幸いです。