【この記事は約2分で読めます】
昨今では過疎化や進み、墓じまいをする方も増えております。
そこで必ずと言っていいほど気になるのが、墓じまいにおけるお布施。
こちらの記事をお読みのあなたも下記のようなお悩みをお持ちでないでしょうか。
お持ちであろうお悩み
- 墓じまいにもお布施は必要なの?
- 相場はいくら?トラブルになったりしない?
- 墓じまいのお布施に関するマナーってあるの?
結論から申し上げてしまいますが、墓じまいにもお布施があります。
また墓じまいのお布施(特に離檀料)に関わるトラブルが多く発生しており、あなたが巻き込まれてしまう可能性も十分にあります。
こちらの記事ではあなたがトラブルなく墓じまいのお布施に関われるように、お布施の概要から相場やマナー等をお伝えしますのでぜひ参考にしてください。
1. 墓じまいのお布施とは、これまでの供養に感謝して包むお布施のこと
この章では、墓じまいのお布施の意味について解説します。
まずは、墓じまいの意味を解説し、そのためのお布施とはどんな意味を持つのかを説明していきます。
1-1. 墓じまいとはお墓を撤去し、墓地を更地にすること
墓じまいとは、今のお墓の墓石をすべて撤去してしまい、墓地を更地にして管理者に返還することをいいます。
手元には、先祖代々の遺骨が残るため合祀墓へ納骨したり、散骨したり、家で供養をしたりします。
1-2. 墓じまいのお布施とは「今までありがとう」の気持ち
とくに寺院墓地の場合、墓じまいをするときには、住職にお布施を渡します。
このお布施は、今まで先祖代々の遺骨を供養してもらった感謝の気持ちを込めたものです。
お付き合いが絶えてしまうお寺に向けて、これまでのお礼をするためのものなのです。
以上、墓じまいのお布施の意味について解説しました。
ただ、墓じまいのときにお包みするお礼は、たんに今までのお礼に限りません。
次章では、墓じまいのお布施の内容についてご案内します。
2. 墓じまいのお布施の種類は4つ
墓じまいのときのお布施には、4つの種類があります。
お布施の4つの種類
- 閉眼供養のお布施(墓じまいそのもののお布施)
- お車代
- お食事代
- 離断料
それぞれ解説しましょう。
2-1. 閉眼供養のお布施(墓じまいそのもののお布施)
墓じまいのときには、お墓から魂を抜く閉眼供養を行います。
この閉眼供養のときにご住職へ渡すお布施が、「墓じまいのお布施」に相当します。
閉眼供養の詳細を知りたい方は下記記事を参考にしてください。
2-2. お車代
閉眼供養の際、お寺からお墓までが遠い場合には、お車代を包みます。
2-3. お食事代
閉眼供養の後に、集まった親族で食事会を開く場合は、ご住職もお誘いします。
もしご住職が辞退されるようなら、お食事代を渡します。
2-4. 離檀料
墓じまいをするということは、そのお寺の檀家を離れるということです。
檀家を離れるための料金としてお寺が金額を設定していた場合には、離檀料を支払うことになります。
以上、墓じまいのお布施の種類について解説しました。
次章では、それぞれのお布施の相場について説明します。
3. 墓じまいのお布施の相場は30万円
墓じまいのお布施として一般的な相場は、およそ30万円ほどです。
種類別にみていきましょう。
3-1. 閉眼供養のお布施(墓じまいそのもののお布施)
閉眼供養のためのお布施は、20万円程度とされます。
一般的な法事のお布施の相場は3万円から5万円なので、比較して金額は跳ね上がりますが
今までのお礼を含めて、金額を多めに包むものとされています。
3-2. お車代
お車代の相場は5,000円程度ですが、お寺からお墓までの距離に応じて包みます。
3-3. お食事代
お食事代の相場は5,000円程度ですが、食事会のお弁当をそのまま包んで渡すという方法もあります。
ただ、夏場やご住職が遠方から来られている場合には料理の手渡しは避けたほうがいいでしょう。
3-4. 離檀料
離檀料の相場はありません。
遺骨1体に対していくら、と指定されることが多いでしょう。例として、遺骨1体10万円であれば、8体あるとすれば80万円となります。
また冒頭でもお伝えしましたが、離檀料に関しては多くのトラブルが発生しております。
より詳細が下記の記事で記載しておりますので是非ご確認ください。
以上、墓じまいのお布施の相場についてご案内しました。
最後に墓じまいのお布施のマナーについて解説します。
4. 墓じまいのお布施のマナー
墓じまいのお布施の包み方は、2種類あります。
お布施の包み方
- 閉眼供養のお布施やお車代などを分けて包む
- 全てをまとめて一つのお布施とする
分けて包んだほうが丁寧ではありますが、まとめてしまっても失礼には当たりません。
それぞれについて、マナーを説明しましょう。
4-1. 分けて包む場合
お車代とお食事代は、一般的な白封筒に「御車代」「御食事代」と表書きをして封をします。
閉眼供養のためのお布施や離檀料は奉書紙を使い、表書きは「御布施」としましょう。
4-2. まとめて包む場合
全てまとめて奉書紙に包み、「御布施」としましょう。
ご住職に渡すときには、「お車代やお食事代も入っています」と言い添えましょう。
以上、墓じまいのお布施のマナーについてまとめました。
5.まとめ
いかがでしたでしょうか?
こちらの記事では墓じまいのお布施の概要から、相場、マナーの方法をご紹介してきました。
こちらの記事を参考にあなたがより墓じまいをスムーズに行えますと幸いです。
ちなみに下記記事に墓じまいの詳細を記載した記事をご紹介します。
是非ご参考にしてくださいませ。
お墓を更地にする「墓じまい」とは?デメリットや選ばれている理由を大公開
墓を継ぐ人がいないなどの理由で、「墓じまい」がものすごい広がりをみせています。 ただこの「墓じまい」という言葉の誕生は新しく、平成21年頃に世間に使い始められました。 よく耳にするが新しい「墓じまい」 ...