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世界には500種類の墓石があると言われ、墓石一つ一つの相場・費用は大きく異なります。
正直なところ元葬儀人の私でも、墓石の種類ごとの相場までは知らず、
またしっかりまとまっているサイトもなかったので、これを機会に徹底的に調べてみました。
実は墓石の費用は石材店の言い値で決まってしまいます。
つまり相場をしっかり把握しておかないと後悔のある選択をしてしまう可能性がとても高いです。
あなたにそんな後悔をさせないために、元葬儀人の私が第三者の立場を利用して調べた内容を包み隠さずお伝えします。
こちらの記事を読めば下記のことがわかり、
この記事でわかること
- エリアごとの墓石の相場・費用
- 石材・形式ごとの墓石の相場・費用
- 墓石を選ぶ際の注意点
最終的には満足のいく墓石の購入活動のお役に立てることをお約束します。
1. 墓石にはエリア毎に相場がある
実は墓石には、全国のエリアごとに相場があります。
ここでは、まず各エリアごとの相場を紹介したうえで、なぜ費用が異なるのかを解説します。
2-1. 各エリアごとの墓石の相場
各エリアごとの墓石の相場を、グラフで見てみましょう。
エリア | 相場 |
---|---|
全国 | 150万円 |
北海道 | 120万円 |
東北 | 130万円 |
関東 | 160万円 |
中部・北陸 | 150万円 |
近畿 | 160万円 |
中国 | 140万円 |
四国 | 130万円 |
九州 | 180万円 |
物価の高い関東はやや相場が高めなものの、北海道や東北などと比べると、西に行くにつれて相場が高くなる印象があります。
また、九州は日本一墓石の相場が高い場所です。
なぜこのような違いがあるのでしょう。
次に、エリアごとの墓石の相場がなぜ違うのかを説明しましょう。
2-2. エリアごとの墓石相場の違いはなぜ起こる
エリアごとに墓石の相場が違う理由は、主に次の3つによります。
- エリアごとに流行石材があるから
- エリアごとに使う石の量が違うから
- エリアごとに流行りのデザインがあるから
それぞれ詳しくみていきましょう。
エリアごとに流行石材があるから
全国的な傾向として、東北地方の墓石の相場が安い傾向にあるのは、外国産の黒御影石の流行があるのが一因です。
黒御影石は、真っ黒で水はけがよく、磨くほどに光沢が出るのが特徴です。
とくに安価な外国産でも、高級感あふれ、かつ耐久性に優れた黒御影石が手に入るので、相場が比較的安価になるのです。
エリアごとに使う石の量が違うから
墓石は、使用量に比例して価格が上がります。
九州地方で突出して墓石相場が高いのは、墓地そのものが大きく、墓石の背が高いという九州特有のお墓の形に一因があります。
つまり、使う石の量が比較的多いのです。
中国、四国地方の墓石の相場が安いのにも、使う石の量が関係しています。
関東以北に比べ、関西以西のお墓のほうが、墓地の区画が狭くなる傾向にあるためです。
関西で使われる骨壺のほうが、関東で使われる骨壺よりも一回り小さいため、墓地も比較的狭いのです。
エリアごとに流行りのデザインがあるから
さきほど、「関東以北のほうが関西以西に比べ墓地が狭くなる」と申し上げました。
それなら、関東より関西のほうが相場が低いということになるかというと、決してそうはなっていません。
これは、洋型墓石が流行となってきた関東に比べ、関西はまだまだ伝統的な和型を好む人がいることを反映しています。
シンプルな洋型墓石よりも、伝統的な和型墓石のほうが、石の使用量が多くなり、また伝統的な彫刻をするぶん、料金が高くなるのです。
以上、エリアごとの墓石相場の違いについて解説しました。
こんな疑問が出てきたと思われます。
次は、それぞれの疑問について詳しく解説します。
2. 石材ごと、形式ごと、石の使用量による墓石代の相場
ここでは、各墓石の相場内容について詳しくみていきます。
具体的には、次のような内容になります。
3つに分けられる墓石の相場
石材ごとの墓石代の相場(国産・外国産)
形式ごとの墓石代の相場(和型・洋型・デザイン墓)
石の使用量による料金の違い
順に解説しましょう。
2-1. 石材ごとの墓石代の相場
石材ごとの墓石代の相場は、産出国によって次のように違います。
相場にあるのはお参り対象の墓石のみの価格で、他に外柵がつき、施工料金なども追加されます。
石材の種類 | 特徴 | 相場 (お参り対象の墓石のみ) |
---|---|---|
国産 | 希少性が高い(耐久性に実績がある) | 100万円~200万円 |
インド産 | 硬度が高く磨くと光沢が出る(華やかな色味の石が洋型に向く) | 50万円~80万円 |
中国産 | 日本の高級墓石に似た石が多数(安価なものが多い) | 30万円~60万円 |
より詳細を確認されたい場合は下記の記事をご覧くださいませ。
-
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インドや中国以外に、ノルウェー産などもありますが、価格帯はさまざまで、相場を出すのは難しいところです。
もっとも、あくまで相場は相場。
国産でもランクの低い粗悪品はインド産の高級墓石より安いことがあります。
あまりに安い国産墓石は、耐久性に問題があるかもしれません。
相場を踏まえて検討するのが大事です。
2-2. 形式ごとの墓石代の相場
形式ごとの墓石代の相場は以下の通りです。
デザイン | 概要 | 同石材使用時の相場 (お参り対象の墓石のみ) |
---|---|---|
和型墓石 | 伝統的な彫刻があしらわれている(石の使用量が多い) | 80万円 |
洋型墓石 | 形がシンプル(石の使用量が少ない) | 60万円 |
デザイン墓石 | 洋型墓石に似たシンプルな墓石に(凝った装飾を施す) | 70万円 |
デザイン墓石は、あくまでカタログなどにあらかじめ用意されたユニークな形の墓石や、オリジナルの彫刻飾りを選べるような墓石のことを示しています。
自分で一からデザインするようなオリジナル墓石は、相場よりもかなり高くなる傾向にあります。
2-3. 石の使用量による料金の違い
石材は、その使用量によって明確に価格が違います。
2倍の大きさの墓石にすれば、石材自体の値段は単純に2倍になります。
ただ、墓地が大きいからといって、単純に使う石の量が多くなるとも限りません。
大きな墓地でも、外柵をシンプルにし、お参り対象のお墓が小さければ、小さな墓地に灯籠を何本も構えたお墓を整えるより、墓石代は安くなるでしょう。
以上、石材ごと、形式ごと、石の使用量による墓石代の相場の違いについて説明しました。
最後にどんでん返しのような情報ですが、墓石を選ぶ際の注意点をご紹介します。
墓石の購入をお考えの方は、必ずご参考にしてくださいませ。
3.墓石選びのコツ
突然ですが、墓石の石に関しては決まった相場がなく、全ては石材店の言い値で決まってしまいます。
例え、同じ形、同じ大きさでも費用は数倍と大きく異なってきます。
また悪徳業者も多く、年々詐欺やトラブルに関する被害報告が国民生活センターに寄せられているのも事実です。
その中であなたが後悔しない墓石の選択をどのように行えばいいのでしょうか。
対処法としては、優良な石材店をあなた自身の目で比べるするしか方法はございません。
筆者は墓石コネクトの利用をオススメします。
すでに日本中から厳選された石材店の中から、あなたの要望にあった複数の見積りを記入時間1分足らずで出してくれます。
希望のものがなければこちらから断りを入れる必要もないので、相場を知りたいだけでも気軽に利用ができます。
4.まとめ
いかがでしたか?元葬儀人の私が墓石の相場に関してとことん調べました。
墓石の相場はエリアごとや使う石材ごとに大きく異なってきます。
ただ一番注意しなければいけないのが、全ての墓石は石材店の言い値で決まってしまうということです。
必ず、墓石コネクト等で複数の石材店を比較しましょう。
こちらの記事を通じてあなたが後悔のない墓石選びができれば幸いです。