お葬式をする際に日取りで六曜を気になる方も多いでしょう。
元葬儀人として下記のようなご相談をよく頂いておりました。
六曜の理解が足りなくて、親戚や親族とトラブルが発生する場合もございます。
こちらの記事ではそのようなトラブルを発生させないように下記をご紹介しますので、是非ご参考にしてみてください。
1. お葬式と六曜の関係
この章では、お葬式と六曜との関係について解説します。
六曜とは、カレンダー上の吉凶日を6種類に分けたもので、中国から生まれたといわれています。
旧暦の元旦が先勝となり、次に友引、先負、仏滅、大安、赤口と続き、これが繰り返されます。
六曜が書かれてあるカレンダーを見たことのある人も多いでしょう。
六曜は冠婚葬祭とつながりが深く、日によってはお葬式を避けることがあります。
六曜のなかでお葬式を避ける日
六曜のなかでお葬式を避ける日は、友引だけです。
友引は、本来「勝負がともに引き分けとなる日」という意味です。
しかし、葬儀においては「友を凶事に引きずり込む」と解釈され、友引にお葬式をすることは避けるべきとされています。
この風習から、友引を休みとする火葬場も少なくありません。
ただ、六曜に左右されず、友引の日でもお葬式をする宗派もあります。
友引に関してより詳細を確認されたい場合は下記記事もご参考にしてみてください。
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六曜のなかでお葬式を避けなくてもよい日
六曜のなかでお葬式を避けなくてもよい日は、友引以外の5つです。
「大安はお葬式に良くないのでは」と考える人もいるかもしれませんが、気にする必要はありません。
六曜のなかでお葬式を避けるのは友引だけということがおわかりいただけたでしょうか。
次章では、実際にお葬式の日取りを決めるときのポイントをお伝えします。
2. カレンダーの六曜でお葬式の日取りを決めるときのポイント
この章では、六曜でお葬式の日取りを決めるときのポイントを下記2つの場合に分けて解説します。
2つの場合
- 短期間で火葬まで済ます場合
- 土日に合わせて葬儀をする場合
ではそれぞれの場合をみて行きましょう。
短期間で火葬まで済ます場合
短期間で火葬まで済ます場合は、とくに友引の位置と地域のしきたりに気をつけるべきです。
最短のプランとして考えられるのは、亡くなった日にお知らせを出し、2日目に通夜を営み、3日目にお葬式と火葬を行う段取りです。
もしも3日目が友引なら、4日目以降にお葬式と火葬をずらさなければなりません。
ところが、4日目のお葬式は「死」に通じるとして、タブーとする地域が存在します。
すると、お葬式と火葬は5日目にずれ込むことになります。
土日に合わせて葬儀をする場合
会葬者の多く集まる土日に合わせて葬儀をする場合は、友引が土曜にあたるなら日曜に、友引が日曜なら土曜に、意識して葬儀の日をずらします。
お通夜は友引でも構いませんので、お葬式の前日にお通夜とします。
以上のように、お葬式の日取りを決めるときは友引の位置に十分注意しましょう。
3.まとめ
いかがでしたでしょうか?
こちらの記事では葬式と六曜に関してご説明してきました。
お葬式の日取りは、六曜の中の「友引」には注意をしなければいけません。
逆に六曜以外は問題ございません。
地域や親族によっては気にする人もおりますので、しっかり対応をしていきましょう。